WSET Diploma 資格保持者のスタディ・グループである Diploma の会 が企画・運営するワイン・セミナーのご案内です。 Diploma の 会メンバー、並びに現役ワイン業界人がモデレーターや講師を務め、業界と愛好家の皆様に興味深い内容の講座を、隔年に1度開催していきます。
記念すべき第1回目の今回はブドウ品種、ワイン産地、そしてワインの品質評価がテーマ。会場は東京の中心、南青山パソナスクエアビルの見晴らしが良い16階の明るい教室。セミナーの対象者はWSET Diploma 資格に興味がある方々や現役受験生。または資格取得には興味はないが、ワインの知識を得る事が大好きな愛好家やワイン業界人。そしてWSET Diploma 保持者も含めてワインに関します学習意欲の高い方々。
開催日時が近づく中、最初の全国ワイン会議に相応しい講師陣を迎えて、スタッフ一同の期待もおおいに高まっています。是非、ディプロマの会 全国ワイン会議 2023で、ともに学び大いにワインをたのしみましょう!
主催:Diplomaの会
※「ディプロマの会」およびと「ディプロマの会 全国ワイン会議 2023」はWSET®(Wine and Spirits Education Trust)と正式に提携しているものでも、承認されているものでもありません。
スケジュール
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12:30 開場
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13:00-13:10 はじめのあいさつ(Diploma の会 代表 沼田実)
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13:10-14:40 全体会①【PIWI品種について】
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14:40-14:55 休憩
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14:55-16:25 分科会
分科会①【イタリアワインの魅力に迫る~ブドウとテロワールの物語】
分科会②【NIKIから世界へ~北海道NIKI Hills Winery醸造家によるセミナー】 -
16:25-16:40 休憩
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16:40-18:10 全体会②【香りの科学】
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18:10-18:15 終わりのあいさつ
セミナー紹介
全体会①【PIWI品種について】
講師:梶ヶ谷 彰久Dip WSET
PIWIとはPilzwiderstandsfähigeというドイツ語の略称であり、病害に強いブドウ品種群のことを指す。これらの品種は、現在ワイン作りに使われているVitis viniferaという種よりも病害に強く、農薬の使用を70-80%減らすことができます。
人工的に受粉させてできた膨大な量の種子の中から、良いものを選抜した品種たちで、ものになるのは0.0005%とごくわずかです。以前は人工交配の品種は香味が悪いと言われてきましたが、現在はクラシック品種と同等のレベルにまで向上してきています。
世界的気候変動により、ワイン作りにおけるサステイナビリティ向上の必要性も日に日に高まっています。圧倒的に病害に強いPIWIを使用することにより農薬を減らすだけでなく、生産コストは半減し、また労働時間も短縮するためにCO2も抑えることができます。これらは有機農法を超えたサステイナビリティの達成に不可欠な要素です。有機農法ではこれらをカバーしておらず、また有害な銅の使用が許可されているなど疑問の声は大きくなっています。有機農法の次に来るサステイナブル農法において、PIWIは重要な役割を果たすでしょう。日本では雨季が生育シーズンに重なるために、ヨーロッパと比べて条件はよくありません。その日本でも将来、病害耐性とともに味わいも保証されたPIWIはゲームチェンジャーとなりうることでしょう。
テイスティング予定ワイン:5種類
分科会①【イタリアワインの魅力に迫る~ブドウとテロワールの物語】
講師:中田 秀之 DipWSET、 笠原 亮 DipWSET、Ettore Donadeo DipWSET
イタリアワインを学ぶのは極めて複雑なことです。イタリアには公式に、300種類以上のブトウ品種を誇っていますし、確認中のものも含めると倍にもなると言われています。
今回のセミナーではワインカントリーとしてのイタリアの強みと弱み、機会と脅威を簡単に紹介します。
続いて、6種類のワインをTastingしながらイタリアワインの学び方を2つの学習方法を紹介します、つまりブドウ品種ベースとテロワールベースの2つの方法です。
3種類のワインは同じ品種ですが異なる産地からです。
もう3種類のワインは同じ産地からですが、テロワールの異なる同一品種の2種類のワインと異なるワイン生産方法の1種類のワインです。
今回のセミナーを通じて、イタリアワインとその多様性を学ぶ道筋を示すことがで来れば、この上ない喜びです。
テイスティング予定ワイン:6種類
分科会②【NIKIから世界へ~北海道NIKI Hills Winery醸造家によるセミナー】
講師:太田麻美子、ウィズリントン・真理子
NIKI Hills Wineryは、北海道の仁木・余市を一望できる豊かな自然環境の中にあるワイナリーです。美しいヴィンヤードと調和されたガーデン、美しく光差す森、さらにそれらすべてを体現するかのようなワイン―。五感を通じて自然に還れる、感動と癒しの空間づくりを思い描いています。
仁木町は昼夜の寒暖差が大きい気候や、水はけのよい土壌により、古くから果樹の生産が盛んです。NIKI Hills Wineryが目指すのは「世界に通用する」ワイン造り。「世界に通用するワイン」とはその土地を表しているようなワインだと考えています。
2014年の創業以来、NIKI Hills Wineryのワインは、国際ワインコンクールIWC(英国)、
Decanter(英国)、Grand tasting(香港)や日本ワインコンクールなど過去に数々の受賞をしてきました。今回は、NIKI Hills Wineryの女性醸造家2名が北海道・仁木町でのブドウ栽培、ワイン造りについてセミナーを行います。セミナーのテイスティング・アイテムは、エステートワインを中心に、2023年にIWCでSilver受賞をしたワインもご供出いたします。
テイスティング予定ワイン:4種類
全体会②【香りの科学】
講師:小林 弘憲(シャトー・メルシャン・ゼネラルマネージャ)
皆さんは、「ワインの香り」と聞いたとき、様々な香りを想像すると思いますが、ブドウ以外の果物、花、スパイスなどの香りがすることを不思議に思ったことはありませんか?これは、ワイン中に含まれる香りと果物や花に含まれる香りとが化学物質の単位で同じ(同じ成分を持っている)である事を示しています(「香りの架け橋」という概念)。
これらの香りの中で、私たちに人間とってポジティブに働く香りは増強・維持することを、ネガティブに働く香りは低減・制御することをそれぞれブドウ栽培からビンでの熟成までの段階で考えたいと思います。
今回は、実際のワインや試薬を用いてワインを科学してみたいと思います。
テイスティング予定ワイン:3種類のワインと3種類の試薬を予定
講座情報
- 日時
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2023年8月6日(日) 13:00~18:15
- 定員
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80名
分科会①コース 【満席 キャンセル待ちにて承ります】
分科会②コース 【残席わずか】
- 講師
- 受講料
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24,750円 <本体料金:22,500円>
- お支払い方法
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クレジットカードまたは銀行振込でお支払いください。
振込み口座:
三菱UFJ銀行 東京営業部
普通預金 口座番号1812074
口座名 キャプラン株式会社- ※
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なお一度受領した料金は一切お返しできませんのでご了承ください。
振込み手数料はお客様でご負担くださいますようお願い申し上げます。
- ※
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領収証をご希望の方はお宛名をご指定の上、事前にご連絡ください。
- 教室
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キャプラン ワインアカデミー 東京青山教室
〒107-0062 東京都港区南青山3-1-30 PASONA SQUARE 16階
日程・お申し込み
8/6(日) 13:00~18:15 コース① 満席 コース② 残席わずか |
コース①
・全体会①【PIWI品種について】 お申し込み受付は終了しました。 コース②
・全体会①【PIWI品種について】 お申し込み受付は終了しました。 ※ 分科会①と分科会②のセミナーは同時に行いますので、一つのパターンだけお選び下さい。 |
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講師の紹介
- Diploma の会 代表
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沼田 実 DipWSET
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WSET認定 Level4 Diploma
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日本ワインマスター(日本ワイン検定1級)
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NZ国立リンカーン大学ブドウ栽培・ワイン醸造学科 Graduate Diploma
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米国ワイン教育者協会CWE
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JSA認定 ソムリエ
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ブルゴーニュ委員会認定ワイン講師
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江戸ソバリエ
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2008年ジャパンワインチャレンジ最優秀日本人審査員
ワイン輸入会社での勤務経験、醸造家としての海外実習およびソムリエ経験を活かした多彩な講義内容が特長。特にコンテストの審査員として培われた論理的テイスティングには定評がある。
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- 全体会①
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【PIWI品種について】
梶ヶ谷 彰久Dip WSET
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2016 日本ソムリエ協会ソムリエ取得
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2019 WSET Diploma取得
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2022 ISVV, Bordeaux University, DUADコース終了
PIWI Internationalのメンバー。日本でのレストラン、酒屋での勤務を経て2019年にワイン留学のため渡仏。現在は、マスターオブワインのプログラムで勉強中。
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- 分科会①
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【イタリアワインの魅力に迫る~ブドウとテロワールの物語】
中田 秀之 DipWSET
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WSET認定 Level4 Diploma
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VIA Italian Wine Ambassador
Wine Tourismをこよなく愛し、世界中のワイナリーを訪れていくことをライフワークにしています。
もともと会社員でしたが、ワインを楽しみたいとの一心で会社員を卒業してワインの世界に飛び込んだのです。それ以来今までに、世界10カ国約200ヶ所以上のワイナリーを訪問しながらワインに関する見聞や見識を広めまた深めてまいりました。
これからもWine Tourismの活動を続けながら、ワイン仲間とワインを楽しみ、その輪を広げていきたいと考えています。笠原 亮 DipWSET
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WSET® Level4 Diploma
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JSA認定ソムリエ
ワインショップ・エノテカでの業務を経て、
国際事業部にて中国に5年間駐在し、エノテカ中国の事業立ち上げを経験。
現在はエノテカ取り扱い生産者のブランドマネージャーとして
生産者の思いを伝える伝道師を目指し日々奮闘中。Ettore Donadeo DipWSET
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WSET認定 Level4 Diploma
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Italian Wine Scholar
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Spanish Wine Scholar
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French Wine Scholar
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Barossa Master
アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。
イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。現在WSET、Wine Scholar Guild、バロッサエンスージアストなどの講座を担当しています。 -
- 分科会②
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【NIKIから世界へ~北海道NIKI Hills Winery醸造家によるセミナー】
太田麻美子
東京出身。
2012年 フランス料理学校「ル・コルドンブルー」卒業
2014年よりNIKIHillsプロジェクトに参画。
ソムリエでのサービス経験をきっかけにブドウ栽培、ワイン製造を志す。
2022年よりアシスタントワインメーカーへウィズリントン・真理子
ニュージーランド出身。
オークランド大学卒業。
卒業後ニュージーランド、フランス、イタリアのワイナリーにて栽培、醸造を経験。
2019年よりNIKI Hills Wineryアシスタントワインメーカー
2022年より同ワイナリーワインメーカー
- 全体会②
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【香りの科学】
小林 弘憲
1999年メルシャン入社。その後ワイン研究の道に進み、ボルドー大学やオーストラリア他、世界で醸造技術を学ぶ。2003年の仕込み時期に様々な試験醸造を行う中、甲州ブドウから今まで感じることのできなかった柑橘系のアロマを感じるキュヴェを発見。そこから生み出された『甲州きいろ香』のまさに生みの親の一人。2010年シャトー・メルシャン製造課兼技術係に着任。サイエンスとポエムを融合させた、新しいワイン造りを目指した仕込みを行う。2017年から2年間、本社生産部を経験し、桔梗ヶ原ワイナリー、椀子ワイナリーの計画・建設に携わる。2019年シャトー・メルシャン椀子ワイナリー長、2023年4月よりシャトー・メルシャンゼネラルマネージャー。栽培から醸造まで一貫したワイン造り探究をする。
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