ナポレオン時代の偉人たちとワイン

ナポレオン（ナポレオン・ボナパルト：Napoléon Bonaparte）の時代にはフランス革命、ナポレオン戦争、ウィーン会議等の歴史的な出来事が注目されますが、オーストリアの政治家 メッテルニッヒや、フランス革命期からナポレオン時代、復古王政期に活躍したタレーラン、そしてかの有名なマリー・アントワネットなどの政治舞台に登場する歴史上人物のみではなく、モーツァルトやベートーヴェンなどの音楽家や、偉大なフランスのシェフ・パティシエ アントナム・カーレム、そしてゲーテなどの文豪も活躍していていた時代です。

ナポレオンは、Gevrey-Chambertin 、Pouilly-Fumé 及びリグリアのRossese di Dolceacquaを好み、水で割って飲んでいたと言われています。また、メッテルニッヒと面談した際、ナポレオンが「シュロス・ヨハネスベルグが世界一のワインである」と述べたのに対し、メッテルニッヒは、それを否定して「貴国にはVine Jauneがあるではないか」と述べたと言われています。

「会議は踊る，されど進まず」と揶揄されたウィーン会議では、Château Haut-Brionと料理人アントナム・カーレムが、大活躍しました。マリー・アントワネットと幼馴染であったモーツァルトは、マリー・アントワネットに頼まれ、「魔笛」の「夜の女王のアリア 」を捧げ、またワイン好きでもあったモーツァルトは、「ドン・ジョヴァンニ」の中に、トレンティーノ地方の黒ブドウ品種Marzeminoを登場させています。

今回のセミナーでは「芸術の秋」にふさわしく、ナポレオン時代と当時の歴史上の人物を採りあげ、これらの人物の接点を見つけると共に、ワインが果たした役割に焦点を当てます。ヨーロッパ歴史に詳しい丸尾講師が、歴史上の偉人たちとその時代の人間模様、そして当時の文化や芸術にも触れ、丁寧にワインの解説もいたします。世界の歴史と文化に触れながら、素晴らしいワインを堪能し、当時のウィーンやパリの街にタイムスリップしてみませんか。