バロッサ・オールド・ヴァイン

2023年2月22日

低収量の古木は、安定した成長プロセスで力強く風味豊かな果実をもたらし、ワインの複雑さ・質感・バランスを高めます。世界最古のブドウ樹はオーストラリアのバロッサにあり、1843年に植えたシラーズの畑は現在も生き残り、ワインを生産し続けています。

古木のブドウから造られたワインと示すには、「オールド・ヴァイン」「ヴィエイユ・ヴィーニュ」「ヴェッキエ・ヴィーニエ」などの書き方をしますが、樹齢何年以上のブドウの樹が「古木」と呼べるのかは法的に定められていません。しかし、バロッサ地方では2009年から「バロッサ・オールド・ヴァイン・チャーター」を制定し、それによって古木は4つのカテゴリーに分類されています。

オールド・ヴァイン

樹齢35年以上

サバイバー・ヴァイン

樹齢70年以上

センテナリアン・ヴァイン

樹齢100年以上

アンセスター・ヴァイン

樹齢125年以上

バロッサでは現在樹齢100年以上のブドウの木は現在233ヘクタール植えられており、それらの古木は非常に重要視されているのです。オーストラリアトップ産地の一つであるバロッサについてご興味をお持ちの方は、バロッサ・オーストラリアが2.5時間の導入講座として構成した「バロッサ・ワインスクール・レベル1」にぜひご参加ください!

著者紹介

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。

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