ロゼワイン

2023年2月2日

ロゼワインの作り方はいろいろありますが、大きく分けて3つの方法があります。

まずは直接圧搾です。この方法では黒ブドウを収穫後すぐに圧搾します。そのため、色素を含む果皮と果汁の接触が最小限に抑えられます。その後、白ワインと同じように低温で発酵します。この方法によって、柑橘類や赤い果実のフレッシュな風味を持つ、繊細なロゼワインになります。

2つ目の方法は、短期間のマセラシオンです。この方法では、発酵前または発酵中に黒ブドウの果皮をしばらくの間果汁と一緒に発酵させます。赤ワインの製造時よりもマセラシオンの期間は短くなるため、薄い色になります。この方法で造られたワインは、直接圧搾法で造られたロゼワインよりも赤い果実の特徴がより豊かになり、色も濃くなります。

最後の方法はブレンドです。白ワインと赤ワインをブレンドしてロゼワインを作ります。EUではこの方法はスティルワインには使用できませんが、スパークリングワインでは認められています。シャンパーニュの多くはこの方法で造られています。ワインのスタイルは赤白のブレンド比によって決まります。赤ワインを多く使った場合、よりリッチで赤系果実の風味が強くなり、白ワインを多く使った場合、よりフレッシュで柑橘類や青系果実の風味が強くなります。

WSET Level2の集中3日間コースでは、ロゼワインやブドウ品種の特徴について理解を深められます。

著者紹介

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。

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