海外で通用する国際資格を

教養の一つとして体系的にワインを学んでみたいと思い、4年程前から仕事の合間をぬってワインの勉強を始めました。当初から折角なら海外で通用する資格を取りたいという思いがあり、他校でJSAの受験クラスを経てワインエキスパートを取得。その後、間髪を入れずにWSET Level 3を取得しました。

WSETの魅力

 

現在はWSET Level4であるDiploma資格取得を目指しています。Diplomaは選択式の回答ではなく、与えられたお題に対して論理を展開していく試験です。セオリーにしてもテイスティングにしても、論理の一貫性と文章の構成力が求められるので非常に鍛えられますし、様々な英語の文献をリサーチしていくので、英語力の強化につながります。この点は本業の仕事にも役立っているように思います。
最近では、欧米の取引先はもちろんですが、日本をはじめとしたアジアの取引先との会食でワインを取り入れる機会が増えていると感じます。知識があればクライアントをおもてなしする場面でも適切な振る舞いができますし、ワインを知るということはビジネスにおいても有効ではと感じます。
私は商社の繊維部門に勤務しており、有り難くもイタリアへ出張する機会が多いのですが、フィレンツェやミラノには、アパレルメーカーでありながら独自のワイナリーを所用している企業が幾つもあります。
その土地のワインの話題を投げかけると相手方も喜んでくださいますから、WSETでの学習内容は私の中で重要なコミュニケーションツールの一つになっています。

ワインに魅せられた理由

ワインは総合芸術であると思います。五感を使ってワインと向き合う感覚は、美術館で絵画を鑑賞したり、劇場でオペラを聴く感覚によく似ていて、毎回異なる気付きを与えてくれます。
またワインを学ぶことは、’’言語’’を身につけることにも似ています。新しい言葉を覚えるにつれて、同じ言葉を知る人達とスムーズにコミュニケートできるようになる。そして立場や国籍を越えて対等な視点で共感できるようになると、世界がグッと広がるような気がします。更に、ワインは生涯に渡り学び続けられるものです。身体を使うアスリートと違って選手寿命はありませんから、知りたいという欲が続く限り現役です。テロワールや造られた国の歴史・経済を紐解いていくだけでワクワクしますし、答えのない壮大な旅が生涯を通じて恒久的に続く感覚は楽しいという一言に尽きます。

 

Diploma挑戦への道のり

異業種からの挑戦ということもあり、時間の捻出が私の中で最大の課題です。
幸いにも同じスタディーグループの皆さんに恵まれ、学習の進め方等、有益な情報を共有させて頂き、マイペースな私ながら少しずつゴールが見えつつあります。優秀な同志の皆さんについていくのがやっとというのが正直なところですが、同じ目標を持つ仲間の存在は大きな励みであり、モチベーションにつながっています。

今後の目標

まずはDiplomaの残りのUnitを終わらせて、その後はワインビジネスについてもう少し深く学んでいきたいと思っています。
本業で培った貿易の知見に加え、世界のマーケットについての見識を深めて、ワインの消費を拡大する新しい仕組みづくりを考えていきたい。
何よりワインがこんなにも楽しくて尊いものだということを世の中にもっと伝えたいですね。
いつか新興のワイン産地をクローズアップして外部へ発信したり、日本の素晴らしいワインを世界へ輸出する手助けができればと考えています。日本からも世界を舞台に活躍する先輩方が少しずつ増えていますし、私自身も自分のペースで探求を続けていければと思います。

<インタビュー:2016年12月>


今回撮影にご協力いただいた店舗情報

 
 
 

フランスの希少なオーガニックワインと伝統的家庭料理を楽しみながらフランスへ擬似トリップ!

土地と伝統、そしてワインの製造に勤しむ人間をこよなく愛するギョームとクロエは、その情熱を皆様と共有すべく150種類以上のフランス産ワインを厳選してお届けしています。アペロで提供するワインは、ぶどう畑とぶどうの実を大切にする、無農薬または減農薬農法を行うワイン生産者(オーガニックワイン、バイオダイナミックワイン、ナチュラルワイン)のみからセレクト。フランスの伝統的家庭料理レシピをヒントにしたエレガントで滋味溢れる料理とともに、アペロのワインをお楽しみ下さい。


【店名】アペロワインバー
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