2023年3月16日

世界中のワインのブドウの木の大部分は接ぎ木です。接ぎ木とは、台木に切り込みを入れ、その中に収まるように切った穂木を加えて、新しいブドウの木を作ることです。

フィロキセラはヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウの木の根を食べる小さなアブラムシですが、アメリカ系のブドウの木の根を攻撃することはできません。そのため、より風味の良いワインができるヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウの木を穂木として、アメリカ系のブドウの木を台木として使用するのが一般的です。

接ぎ木にはさまざまな方法がありますが、最もポピュラーなのは「ベンチ接ぎ」で、動画映像にあるように、育苗場で行われているものです。

著者紹介

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。

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