試飲会で活かせるテクニック

2018年7月2日

先日ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の試飲会に参加してきました。インポーターのブースが43ヵ所もあり、数百種類のワインが並ぶ大規模な試飲会でした。

やはり大規模な試飲会へ行くときは、より多くのワインを効率よく試飲するために、テイスティング作戦を練っていかなければなりません。私はジャンシス・ロビンソンのように何百ものワインを試飲して、細かいメモを取ることはできないですが、いつもストラテジーはきっちりと決めて参戦しています。


1. ジャンルを絞る

これは一番重要なポイントです。目的を明確に決めておく。探しているワインは何ですか?どんなスタイルのワインを探していますか?例え小さな試飲会でも、全てのワインを試飲するのは現実的ではありませんので、価格帯・スタイル・産地を決めてそれだけをしっかりと試飲します。

2. ワインは飲みこまない(吐き出す)

「ま、少しくらい飲み込んでもいっか!」と思うことは誰でもあります。特に、テイスティングを始めるときは頭がフレッシュで、これぐらいで酔わないだろうと思うことがあります・・・が、油断してはいけません!一度飲み始めてしまうと判断力が弱くなりますので、そこはぐっと我慢しましょう!

3. 水を飲む

飲酒時は脱水状態になりやすく、試飲会でもそういう恐れはあります。たくさん水を飲むと、口はリフレッシュしますし、おなかもいっぱいになるので、酔う可能性は低くなります。暑い時期は特に気を付けて、水を飲むようにしてください。

4. 何か食べる

パンやクラッカーを出してくれる試飲会はラッキー!その場合は、絶対食べたほうが良いと思います。口がリセットするだけでなく、水を飲むよりもお腹が満たされ、ワインを飲み込みたい気持ちを抑えやすくなります。

5. メモを取る

本気で試飲に臨むなら、テイスティングのメモを取りましょう。「大丈夫、このワインなら覚えれる」と思っていても、必ず忘れてしまうものです。メモのとり方はもちろん人それぞれですが、特に印象に残った良いワインには成績や印を付けたほうが良いと思います。そうすることで、後日メモを見たときに何が美味しかったかしっかりと覚えることができます。


最後に、試飲会でもう一つ気を付けないといけないことがあります。どれだけ頑張っても口・鼻・頭が疲れますので、途中からデリケートなニュアンスが分からなくなってしまいます。そのため、美味しくてもその場でいまいち印象が残らないワインもあります。つまり、ゆっくり飲まないと良さがわからないワインがあるのです。

試飲会はワインの知識を深めるためにとても貴重なイベントですが、その機会を活かし、かつ周りの方の迷惑にならないように配慮して行動するのがプロとして当然の心得です。

著者紹介

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)

  • WSET認定 Level4 Diploma

  • JSA認定 ワインエキスパート

  • ドイツワイン上級ケナー

アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。

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