Diploma Study Session vol.85 ー武田編ー

Diploma現役受験生のための勉強会です。Diploma Holderの講師が毎回さまざまなテーマで講義を展開しています。現在D3試験準備中の方、またDiplomaをスタートしたばかりの方にも最適な講座です。

Diploma試験において、ニュージーランド関連問題はテイスティング、セオリー共ほぼ毎年出題されますが、テキストに割かれているページはそう多くはありません。 特にそういう国や産地こそ、テキスト以外の情報もしっかりと取り入れて整理しておけば必ず強みになります。

ニュージーランドは約200年のワイン造りの歴史を持つものの、本格的なワイン産業の歴史は浅く、現在も生産量は世界のたった2％未満という小規模生産国です。しかしながら、ご存じの通りマールボロソーヴィニヨンブランの成功をきっかけに1980年代後半からの成長は著しく、早くから業界を挙げて"Sustainable Winegrowing"に取り組んでいることでも知られており、先進的な栽培・醸造技術の研究や、もちろんワインそのものの品質において、輸出に力を入れていることも相まって世界のワイン界から注目され続けている国でもあります。例を挙げると、近年世界的にトレンドとなっている低アルコールワイン分野において、ニュージーランドワイン産業史上最大規模の研究プロジェクトを2020年までの7年間に渡り遂行し、多大な経済効果を生み出しています。また、2023年より、他国とさらなる差別化を図るためのブランディングを進めています。

Marlborough Sauvignon Blancが話題になりがちですが、それだけではない多様なニュージーランドの”Winegrowing”を俯瞰し、過去問を交えながら、試験本番で効率良く得点に繋げるためのポイントや、そのための勉強方法などについてお話させていただきます。

今回テイスティングについては、Central Otago Pinot Noirを題材に、セオリー対策も兼ねながらドライテイスティング形式で行います。Very good qualityの"distinctive"なCentral Otago Pinot Noir 2021をイメージいただき、できればあらかじめご自身の解答をご用意下さい。

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