タレントマネジメント

企業の将来の成長に向けた高度な人事戦略

タレントマネジメントとは将来のビジネスに向けた新たな組織の構築や、それを実現する社員の成長・育成を実現するための高度な人事戦略です。タレントマネジメントを実施する上で重要な仕組みや制度についてご紹介致します。

タレントマネジメントとは

About

  • タレントマネジメントとは「企業の将来の成長に向けた人事戦略」です。将来のビジネスに向けた新たな組織を考え、そのあるべき姿に向かうためにどのように社員一人一人の成長を促し育成を行うか。その社員や組織のケーパビリティ・キャパシティをどのように上げていくか?事業責任と人事責任の権限を持つ担当、管掌役員が継続的に管理し進行状況、育成状況を進めていく事と考えます。

  • そのためには、まず今の組織と今の従業員の状態の可視化が必要です。可視化された現在の戦力、そしてあるべき姿に必要な戦力の「差」を明示する必要があります。次に、何をもって戦力の定義とするか。そこは組織の役割を定義し、その役割に必要な能力を定義するポジションの可視化と、新たな将来の組織に必要なポジションの可視化があるとゴール設定を行います。職務定義を未来・現在の両軸で設定をすることが重要です。

  • そして、現在の役割・ポジションを担う社員の能力の可視化と、将来のポジションと必要な能力の設定を行います。そこにはなんらかの差が生じているはずですが、その「差」どのように引き上げていくのかが重要です。その一人一人の人財育成の計画を作成することが、タレントマネジメントの基礎的考え方です。

  • 社員一人一人の能力の可視化として「能力評価」「キャリア評価」を実施し「パフォーマンス」をとらえ「人財育成」計画を立てます。また、一人一人の戦力を維持するための「人材の保持」能力から組織としての力である「企業文化」の維持を高めるエンゲージメントの強化。既存のビジネスを維持しながら新しい将来へ転換をしていくための人材ポジションと、人材の継続的業務継承を図るための後継者育成と組織開発。そのような様々な要素を複合的に俯瞰し可視化、強化をしていくことにより企業の将来と未来への人事戦略が可能になります。(図:インストラクショナルデザイン中原氏資料より引用)

    タレントマネジメントシステムの機能

    Function

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    社員プロファイル

    社員の基本情報や経歴情報(学歴、職歴、スキルなど)を可視化し、レポートラインベースの組織図を作成し、人材検索へとつなげていけます。また、社内SNSツールを利用して、社内でグループ(公開・非公開)を作りドキュメントや動画などを共有し合い組織を活性化してコラボレーションを促進します。

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    後継者計画・キャリア開発

    重要ポジションに関して現職者が辞めそうかどうか、辞めた時の影響度、将来のリーダー候補か否かなどを可視化し、その後継候補者の有無と準備状況も把握できます。
    キャリア開発では各自の学習・開発計画を立案でき、さらに自分の最新評価結果と現在のポジションに求められるスキルとのギャップや、将来就きたいポジションに求められるスキルとのギャップも可視化できます。

    3

    目標管理・パフォーマンス管理(業績評価)

    組織全体で目標のベクトルを合わせ、戦略実行を確実なものにしていきます。目標達成のボトルネックも可視化できます。そのようにして立てた目標についてワークフローに基づいた評価を行うことができます。能力行動評価も実施できます。

    4

    ラーニング

    インストラクターによる研修やEラーニングなどについて受講管理を行うことができます。プロフィールを事前に登録しておくことで各社員の状況に合わせてトレーニングコースを自動的に割り当てることも可能です。またコンテンツもクラウド上で管理することもできます。

    サービス

    Service

    導入支援

    国内50社以上のタレントマネジメントシステム導入実績と当社の経験豊富なコンサルタントが機能に関する説明、システム設定作業、システム管理者へのトレーニングなどを実施します。最適なシステム構成を実現するため、各企業様の実現されたいをお伺いし、豊富な運用実績や事例をもとに最適な導入支援を実施致します。また、システム導入だけではなく、関連する人事制度の運用も視野にタレントマネジメントシステムの導入をご支援しております。

    システム運用支援

    タレントマネジメントシステムは本来人事の基幹DBになる機能は保有していますが、日本企業の大半はその基幹人事DBを給与システムに保有をしています。そのため、タレントマネジメントシステムを導入を検討される企業様は給与計算DBを主、タレントマネジメントシステムを従として運用をされるケースが大半です。その給与DBとタレントマネジメントシステムは常に情報を同期化をされなければ本来やりたいタレントマネジメントは実行できません。また、他の情報を保有するDBが存在する際にはそのデータも連携が必要になります。(図:インストラクショナルデザイン中原氏資料より引用)

     

    弊社は10年以上にわたってSAPSucsessFactorsの運用を通して、その情報の連携とシステム運用をご支援してきました。タレントマネジメントシステムを導入する際に、長期的運用方法を検討していない企業の人事部様はタレントマネジメントを使うはずが、タレントマネジメントシステムデータのお守りに追われてしまうケースが見受けられます。当社は企業様の様々なシステムとのデータ連携やSierとの調整などをご担当者の代わりに担い、タレントマネジメントの運用をご支援致します。

    制度運用支援

    タレントマネジメントシステムはあくまでも「制度」をもとに運用をすべきものであり、システムの機能を使用する際には制度をシステム運用に落とし込む必要があります。例えば、評価の際に今期の目標設定のタイミングには今期の上司が承認が必要ですが、そのタイミングで前期の評価結果のタイミングも重なる企業も多く存在します。もし、紙やExcelでしたら2つのシートを分ける単純な運用ですが、システム上の運用となると考慮が必要です。上司の設定が期間によって分けられるのか、分けられない場合はシステム上の前期の評価の締め切り・入力期限、新しい上司との目標設定の予定・入力開始日など、評価運用スケジュールを作成し、全社員へ周知が必要になります。また、全社員がそのスケジュールを遵守するよう管理が必要になります。(図:インストラクショナルデザイン中原氏資料より引用)

     

    当社は10年に渡るSAP SucsessFactorsの運用を通して、その制度とシステム運用をご支援してきました。タレントマネジメントシステムの運用をするために進捗管理をするのが人事部門の方のお仕事ではありません。お客さまごとの運用を把握し、支援をすることは弊社が最も得意をするサービスになります。

    拡張支援

    さらに、タスクマネジメントシステムを活用しより従業員の日々の動きを把握してその日々の行動・タスクの結果を評価に反映させ、より正しい評価につなげる進化を進めている企業もあります。また、このテレワーク環境が急増している中、従業員の行動や成果を図るためにも注目されています。また、タレントマネジメントシステムでのデータはデータモデルの中では静的データのオペレーショナルデータと言われています。タスクマネジメントやSFAなどの動的データを合わせてピープルアナリティクスに活用することにより、タレントマネジメントの過去から現在、タスクマネジメントの現在、さらにピープルアナリティクスで未来を予測することが次世代型人事に求められている要素になります。

     

    ソリューション

    Solution

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